スポーツ外傷縫工筋

骨盤は仙骨と呼ばれる中央の骨と、それを囲むように配置された2つの腸骨によって構成されています。
腸骨には上前腸骨棘と下前腸骨棘と呼ばれる突起があり、上前腸骨棘には大腿筋膜張筋と縫工筋が、下前腸骨棘には大腿直筋がそれぞれ付着しています。
急な動作をしたとき、筋肉の急激な収縮による強い牽引力(引っ張る力)により、付着部の骨が剥がれてしまうのが腸骨棘裂離骨折です。
ダッシュやジャンプでは上前腸骨棘の、キック動作では下前腸骨棘の裂離骨折を生じます。この障害が10代に多い理由は、成長期にある骨はまだ柔らかく、筋 力に対して十分な強度がないためです。
ハードな練習が続いて疲労が蓄積し、筋肉が硬くなっていることも原因のひとつです。どうしたら治るのかX線検査で腸骨に裂離骨折が認められたら運動を休止し、一定期間安静にします。同時に、股関節周囲の筋肉の柔軟性を取り戻すためのストレッチを開始し、そ の後、股関節および体幹、下肢の筋力アップを目的としたトレーニングと、股関節周りの筋肉を上手に使うための機能訓練へと移行します。 治癒の状態に応じ て徐々に運動を再開していきますが、裂離した骨が完全に癒合する(くっつく)には2~3ヶ月の時間を要します。
疲労骨折の場合は運動量をコントロールしながらスポーツ活動を継続すること疲労が蓄積するその前に当院でのケアをおすすめ致します。